
看護師が入院患者に対して気を付けなければならないことは多種多様に存在します。
入院中の食事を管理して栄養面を充実させ、病気に負けない体つくりをすること。
そしてリハビリなどを適宜行うことにより、筋力の低下や免疫力の減退を防ぐことでもあります。
その他に、現場で働く人間にとって気を付けねばならないのは、ベッドに寝かせる際に起こる問題です。
入院患者の中でも自分で体を動かすことのできない寝たきりの患者には、深刻な事態が付きまとうことになります。
褥瘡というものが、寝たきりになった患者にはつきものです。
これは長時間同じ姿勢でベッドに寝ていると、体の一部が圧迫されて皮膚などにダメージが出てしまうことを意味します。
こういう床ずれが起こらないようにするために、ベッドやマットなどの寝具の選定を行うことが求められます。
電子カルテでは患者の様々な情報が管理できるようになりますが、ここでは同じように褥瘡のチェックも行うことができます。
患者がどのくらいの日常生活を行えるかはレベルとして違ってくるので、まずはその部分が情報として管理されます。
そしてどんな寝具を使うべきかについても提示され、必要な福祉用具があればそこで指定されるなど、コンピューターだからこそできる統計データを使った答えの算出も可能となっています。
入院期間が長くなればこれらの問題は発生しやすくなるため、こうして機械によって一元管理できることで、より適切に患者をケアすることができるようになるのです。